２９１* 受験編 ページ41
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高校3年生の6月後半
受験に向けて勉強をしているんだけど…
目黒｢ねぇA飽きないの？｣
この人は手が全く動いていません
私の目の前で教科書とノートを広げたはいいけど、それをして満足したのかボケーッとしてる
『私勉強嫌いじゃないから飽きはしないよ』
目黒｢なんでそんな出来んの？
エスカレーターで大学まで行けるんでしょ？｣
『白百合はエスカレーターで行けるけど
別の大学を受験しようかなって考えてるの』
目黒｢マジ？｣
『うん、マジ』
目黒｢なんで？
白百合じゃ嫌なの？｣
『嫌ではないけど…
勉強したいことがあるの』
目黒｢やばすぎ…
俺には考えらんない｣
『でも大学受験するんでしょ？
じゃあ少しは勉強しなくちゃだよ』
目黒｢え〜
ご褒美あったら頑張るけど｣
『はいはい、お互い受験合格したらね』
目黒｢え、それまでお預け？｣
『当たり前でしょ？』
目黒｢……｣
蓮くんと過ごす日常が当たり前になってしまうのは良くない
ただでさえ離れられなくなっているのに、これ以上依存してはいけない
微かに芽生えた気持ちに見ないふりをして、私は今日も蓮くんと勉強に取り組む
目黒｢そう言えば、メンバーは受験についてなんて言ってるの？｣
『……あーまだ話してないんだよね』
目黒｢……早く話しなよ｣
『合格したら話そうかなって思ってるの』
目黒｢揉めないならいいわ｣
『内緒にしててね
蓮くんにしか言ってないから』
目黒｢誰にも言わないけどさ
そう言えば、ここ1年で標準語になったね｣
『ジャニーさんに標準語にしなって言われたの
たまに京都弁出ちゃうけどもう慣れたよ』
この関係はいつまで続くんだろう
ズルズルズルズルと続く関係もいつか終止符を打たなければならない
一度覚えた愛おしさと幸せはそう簡単に手放せない
こんな関係、メンバーが知ったら怒るんだろうなって
そんなことを思いながら、セミが泣き叫ぶ光の世界を眺めた
.
10月の半ば
合否発表があった
結果は合格
7月の頭から始まった受験もようやく一息つき、晴れて私は春から日本大学藝術学部の日舞コースへの進学が決まった
仕事のセーブはせず、蓮くん以外には誰にも受験をすることは話していなかったのでかなり忙しくて大変だったけど、その日々もなんとか終わった
あとはメンバーに報告をするだけ
それが1番緊張するんだよね
.
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?(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！Twitterの方申請させて頂きました！これからも楽しみにしています。 (2020年4月25日 8時) (
レス) id: 17f502d05d (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 毎回更新楽しみにしています！番外編すごく読みたいのですがTwitterをやってないのでこちらでも公開してほしいです！お願いします。 (2020年4月25日 7時) (レス) id: cf7a86408c (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - 初めましてこんばんは。お話一気に読ませていただきました！更新が楽しみです。Twitterもフォローさせていただきました。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: 342f91490d (このIDを非表示/違反報告)
眠り姫(プロフ) - こんばんは。こちらでも公開して下さい。ツィッターやってないのて読めません。 (2020年4月24日 19時) (レス) id: 65df8788a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしています！Twitterフォローさせていただきました！ (2020年4月24日 18時) (レス) id: 670ee995ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 美優
| 作者ホームページ：http:twitter.com/iam_mgr2
作成日時：2020年3月21日 17時
