Toy Box 2 (ページ7)

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深夜0時のおめでとう　１ページ7

風呂から上がって、のんびりと録り溜めしてた番組を見る

ちらりと時計を見ると、もう日付が変わる頃…

「そろそろ寝るか…」

立ち上がろうとした時、スマホが鳴った

「ん？……ニカ？」

≪師匠、誕生日おめでとう！！！≫

「へ？まだ日付変ってないけど。」

スマホを握ったまま、再び時計を見つめると、カチリと針が動いて日付が変わった

途端に激しく震えだすスマホ

「あ、太輔だ。おっと、次は健永だ。」

連続して届いたメッセージは全て誕生日を祝うもの

太輔は礼儀正しくまじめな文章に可愛いスタンプを

健永はハートマークいっぱいだ

「今年はどうした？(笑)」

時間を置かずにミツからも届いて、少ししてから玉と宮田からも送られてきた

皆短いメッセージだけど、個性的で愛が溢れてる

「こういうのも嬉しいもんだな…」

6人からのメッセージを読み返していたら、今度は電話の着信が鳴った

「はい。」

『横尾さん？メッセージ見た？』

「見た見た。」

『誰が一番だった？』

「太輔かな。ニカが一番だったけど、日付変る前だった(笑)」

『あははは。ニカ、ダセぇ！(笑)』

ミツの笑い声の後ろで『ね、ね、誰が一番？』って太輔の声がする

『太輔だってさ。』『やったね！』

柔らかい雰囲気の二人の会話が聞こえて幸せになる

「何？これ。皆で相談してたの？」

『そうそう。なんか皆でやろうぜって話になって、0時きっちりに皆でメッセージ送ろうって。』

「そっか、そっか。」

『太輔はさぁ、1時間くらいかけて書いてんのに、5分前には出来てスタンバってんの。』

『宏光は取り掛かりが遅すぎなんだよ。』

『違うよ、色々考えてたら時間来てたの！』

「んふふ。」

2人の様子が目に見えるようだ

きっと、ニカ千は二人で数分前からスタンバって、フライングしちゃったニカに笑ってるうちに健永はタイミングを外したんだろう

宮玉は、送ろうとした宮田にたまがちょっかい出して、結局二人とも遅れたパターンか…

聞かなくても想像できちゃうくらい長くなった付き合いを想って、胸が温かくなった

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