過保護…？ ページ8
ガヤさんは、かなり過保護だと思う
キタミツに対して…
昨日、夜遅くにコンサートスタッフから招集がかかったミツは、自宅に戻って来たのは深夜2時を回った頃だったそうだ
色んな新しい仕事が決まってるし、ライブに年末の特番…連日の疲れが溜まってなかなか起きられないキタミツを、無理やり起こしてマネージャーの車に乗せたんだって、綺麗な眉を少し下げて悲しそうに笑ってた
移動の車の中でもニカと打ち合わせしながらいつの間にか眠っちゃって…
爆睡のキタミツを起こす事が出来なかったガヤさん
「ほら、ひろ、ちゃんと食べて！」
「んー、これ終わってから…」
「それだと時間無くなっちゃうでしょ。」
メンバーで食事中の今も、資料を離さないキタミツの口に、マネージャーが買って来てくれたハンバーガーをせっせと運んでいる
「コーヒー飲む？」
「んー。」
「はい、どうぞ。」
資料を見つめたまま尖らせるキタミツ
ガヤさんがストローをそっと押し当てると、キタミツは上手にストローを加えてちゅーちゅーと吸い込む…
……これ、いつもやってんな
「慣れてるよね。」
「きっとうちでもああしてんだろうな。」
皆も同じ事思ってる…
「はい、サラダ。」
「いらん。」
「野菜もちゃんと食べましょう。」
「……じゃ、ポテト。」
「仕方ないなぁ…はい。」
「ん♪」
ポテトを咥えて微笑むキタミツに、ガヤさんの頬が締まる事は無い…
「ガヤ、ミツの事甘やかせ過ぎじゃない？」
「甘やかしてんじゃないよ。管理してんの。」
「管理？」
「ひろは食いしん坊だけど、仕事優先しちゃうトコあるじゃん？忙しくなると食事忘れちゃったり、食欲より眠気が勝っちゃうからさ。俺がちゃんと食べさせないとダメなの。」
「餌付けしてる感、凄いけど…。」
「しかも管理しきれてない感、強いし…」
なぜが使命感に溢れた感じのガヤさんに、言い出したたまさんも呆れ顔
ニカ千も隣でボソボソ呟いている…
「太輔は、みっちゃんには過保護だから。」
「違うっ！管理してるもん！」
「ぶしゅっ！……ずずっ」
「あっ、もー、ひろ、鼻水出てる。」
ティッシュをさっと取り出して、キタミツの鼻を拭くガヤさん…
「はい、チーンして。」
「ん…。」
「「「「「……」」」」」
いや…これを過保護と言わずして何と言う…
まぁ…ガヤさんがいれば、きっとキタミツの笑顔は保証されるね！
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作者名：MISA
| 作成日時：2018年10月18日 11時
