この度、海軍本部中将を辞めまして～season 5～ (ページ8)

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とある海賊ページ8

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「…」

「どうしたんじゃアウル？」

「いや…額の傷がうずいてな」

「懐かしいのぅ」

「どこがだ
それはそうと、ルフィ君は今頃ワノ国だろうな」

「なんじゃ、お前も思い出しとるのか」

「違う。」

「相変わらず、素直じゃないのぅわはっはっはっ！」

「私は昔から素直だ
そうでなければ、あの時、貴様の誘いになどのっていない」

「ふーん、あ、せんべいなくなった！ちょっと待っとれ！取ってくる！」

「…」

"小僧！！いい！お前は！いい！！"

"強ェやつは嫌いじゃねェ！！"

「…っくそ」ｽﾞｷｽﾞｷ…

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「…」ﾋｯｸ

「お目覚めになられましたか
………？…どうされました？」

「ﾋｯｸ…ただの夢か……！ウォロロロロ！」

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「クワハハハ！そうだ行け！"麦わら"！」

「ずいぶん肩を持つのね」

時は進み…―――麦わらの一味がナワバリを出る直前から―――……

『候補の一人らしいですよ
社長は近々――…「そうだ！」おっと』

「私はこう思っている！
近々「最悪の世代」と呼ばれる者達の中から…"海賊王"が誕生すると!!!」

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『……』

「浮かない顔ね」

『そう見えます…？』

「…ええ、麦わらが勝ったから喜ぶ思ったんだけど」

『何故…でしょうか……わかりません』

「そう…
…？それは何？」

『えっ？…あぁ、これは―――…お守り、ですよ』

「綺麗な宝石ね…名前は？」

『さあ、わかりません
……あの、続きはいつ教えてくださるんですか』

「それでそんな顔しているのね
……さっきも言ったけど『本当に教える気がないのなら、私の人脈を承知の上でそこまで話しませんよ』あら」

『それに、私が"口を滑らせる"程度の一家の秘密なんて、政府はとうの昔に知っているでしょうから。まあ、そんな秘密があるとも思えませんが』

「なるほどね
じゃあ、ヒントをあげるわ」

『ヒント？』

「事件名はゴッドバレー事件。
その時アウルはとある海賊と数時間戦い続け…―――負けたのよ。」

『…負けた……？―――…お父さん、が…？』

「ええ、と言っても、当時のアウルは今のあなたより年下だったと思うわ
……そこをロジャーに助けられたの」

『それで、その海賊は！？』

「それは秘密よ
聞いたらびっくりすると思うわ
それと…あなたの叔父に聞いても教えてはくれないわよ
アウルが隠してることを教えたりする人じゃないでしょう？」

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