27話 ページ5
(桃井side)
桃「何であの時…全中の後、いなくなったの?」
そう聞いたとき彼女は
一瞬驚いた表情を浮かべた
そして
悲しげな笑顔で
姫「嫌いだったから……かな。」
と言った
(嫌い……だった……。)
分かっていた
桃「それは、バスケが?皆が?」
でも
姫「多分……どっちも。」
信じたくなかった
雪ちゃんは“離れていかない”と
信じていたかった
桃「今も……嫌い…なの?」
姫「………うん、嫌いだよ。」
桃「そ…か…。」
突きつけられた現実に
涙が出そうで俯いた
姫「ごめんねさつき。」
もう1度彼女を見つめた
姫「私はもう………過去に捕らわれない。」
彼女の目には“光”があった
(そっか、Aちゃんを救ったのは……)
姫「仲間と……烏野の皆と一緒に歩んでいく。」
(“今”の仲間か。)
桃「いい仲間に恵まれたんだね!!」
最高の笑顔で微笑んだ
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作者名:消えた黒猫 | 作成日時:2019年10月27日 19時