第31話 ページ40
「2人とも大丈夫!?」
そう聞くと頷く2人。
にしても、階段塞がっちゃったし、他に外出る方法考えないとなぁ…
「新ちゃん、抜け出せそうな窓とか探してくるから哀ちゃんと2人でここで待っててくれる?」
「いや、俺達も行く。その方が早く脱出できる。」
うーん。でも危ないしなぁ…まあ、子供だけど子供じゃないし大丈夫かな。
「……わかった。そうしましょうか。」
「じゃあ、俺前歩くから灰原真ん中で姉ちゃんは最後から着いてきてくれ。」
私が了承した途端、そう言って歩き出す弟。
全く…少しは待ちなさいっての!
「じゃあ、哀ちゃん、行こっか!」
「ええ。」
哀ちゃんが新ちゃんの後を追って歩き出したのを私も追う。
しばらく歩くと少し高いところだが窓が見えてきた。
「あの窓からなら出られるんじゃない?」
「ああ、だな。だけど結構地面と距離があるはずだから、何か方法を考えねぇと…」
でもあの窓のサイズからして私が通るのは無理だな。新ちゃんと哀ちゃんならいけるだろうけど……
まあいいや、後で考えよ。
今は2人を脱出させるのが最優先事項だし。
「とりあえず、新ちゃんのこと抱っこしてあげるからあの窓の外見てくれない?ここは3階だから飛び降りるのは無理だろうけど下にマットとかあれば別でしょ?」
「そうか!人がいるかみれば…!姉ちゃん、頼んだ!」
「はいはい。」
そう言って弟を抱っこする。
この頃って、結構軽かったんだよなぁ…
そして、相変わらず軽いな。
窓を開けて身を乗り出す弟をみながらふとそんなことを思う。
「下に人がいる!おーい!おーい!助けてー!よし、今マットっぽいの運んできてくれてるから順番に降りようぜ!」
弟がそう叫ぶと下の人たちは気づいたのだろう。
マットを用意してくれたらしい。
準備が出来たことを確認して一旦弟を降ろす。
「灰原、お前が1番最初に飛び降りろ。下にはマットがあるから大丈夫だ。」
「え、ええ。あなた達もすぐ来るのよね?」
「当たり前だろ?姉ちゃん、早くしてやってくれ!」
弟が急かしたため、すぐに哀ちゃんを抱っこして窓を潜らせる。
「手離して大丈夫?」
「え、ええ。ありがとう。」
そう言って哀ちゃんは飛び降りる。
「じゃあ、次新ちゃんの番ね。ほらはやく。」
「いや、俺はいい。姉ちゃんはあの窓からでれないから他の道探すしかないだろ。俺も一緒に探す。」
全く…我が弟って感じだわ。でも、そうはさせない。私はさっき決めたことを行動に移した。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時