弱いのに。{緑} (ページ6)

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降霊術なんてやるもんじゃないわ。6 ページ6

グループA in てつやの部屋

『......何で実行したん』

と「そもそもてつや怖いの苦手やん」

て「面目無い」

『りょうくんと虫くんは冷静っていうか怖いの苦手じゃない組やん、何で怖いの苦手な3人が同じグループなの』

て「面目無い」

と「この人面目無いしか言わんやん」

て「面目無い」

【バギッ】

割と近くで鳴った、木が折れるような音。
そんなものを聞いてしまえば、反射的に会話も止む。

『え....今の足音みたいなん、何』

と「...そこでしたよな」

て「....俺じゃない」

『んなこと分かるわ、部屋の外から聞こえたやん』

【..～♪】

『待って待って待って？なんか歌っとらん？』

【か～..めか....～♪】

て「かこめかこめ、やない？幼女の声だ」

と「るせぇ、アレやん？童謡っていうか民謡のやつ？」

『安七の怖いお化け屋敷で流れるやつだ、私あれ無理、ていうかホントにこういうの無理っ』

(安七＝安城七夕まつり［割と大きめの夏祭り］)

【......】

『音やんだ？』

と「まだしっ....!」

て「違うとこ行った...?」

【ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ】

ドアノブが壊れそうなほど音を立てて上下している。

その様は狂気に満ちていて、あれが開けばどうなってしまうんだ

なんて思考を巡らせる余裕すらなかった。

『いやだっ！！！！』

と「うわっ、」

て「お前らクローゼット行け！早く！」

『てっちゃんは！？』

て「机の下でいい！！」

と「馬鹿か！！見つかるぞ！？」

無理やりクローゼットに押し込まれた私ととしみつ。

カメラはてつやに預けた。

【ガチャり】

刹那、部屋のドアが開いた。