弱いのに。{緑} (ページ24)

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どうして 5 ページ24

『っぁ...』

虫「痛い？ごめん、ちょっと我慢して」

ガチャ

て「何？なんかあった？騒がし...............みく、それ、どうしたの」

リビングに落ちていた

点々とした血痕、真赤に染まった数枚のタオル

ソファに横たわるみく

熱なのにずっとみくの側を離れようとしないとしみつ

みくの左腕にタオルを当て続ける虫さん

タオルを運びながら救急車を呼んでいるりょう

え、救急、車？

..

虫「事情は後にして、とにかく今は応急処置しないと、幸い傷はそんな深くなさそう....って言えればいいんだけど今救急車呼んだくらいのレベル」

り「思った以上に血が止まんなくて」

と「みく、大丈夫だげ、俺がおるから、な？」

みくが苦しんで

メンバーが必死で支えてるのに

リーダーが遅れて登場なんて、かっこ悪いにもほどがある

情けなさすぎる

て「.......俺もなんか手伝えることない！？」

『てっちゃ、』

て「うん、どうした、」

『てっちゃんは、横にいて？としみつと、一緒に

手、握ってて』

て「分かった。」

今まで色々あったけど

この時ほど辛そうなみくの顔を俺は見たことがなかった。

なのになんでお前は笑ってるんだ、みく。

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あの後救急車に乗せられて、総合病院まで運ばれて。

傷口は縫うほどのものではないそうだけど

少しだけ輸血と、本格的な止血をしてもらって帰ってきた。

その間俺は、ずっとみくの手を握ってた。

みくが、絶対に俺の手を離そうとしなかった。