��きず�� ページ47
あの大規模な戦いが終わってから、ヒーローの手を逃げ果せた俺は、ほとぼりが冷めるまで暫く闇に潜った
だがたまにふと外に出たくなる時がある
今日はたまたまそんな日だった
燦燦と降り注ぐ太陽を避ける為か、"この顔"を隠すためか、被ったフードを更に深く被る
昔は子供が遊んでいたであろう小さな公園が目に留まり、何故か足を進めた
ドサリと腰を下ろしてから「ふぅ」とため息をつく
俺達が負けてから2年が経った
未だに逃げた奴らは捕まっちゃいねぇが、日に日に追い詰められていくのを感じている
「·····あ？」
するとたまたま座ったベンチに先約が居た事に今気が付いた
·····俺も訛ったもんだ
「·····ガキが一人、こんな所で何してんだ？」
「ママを待ってるの、おにーさんは？」
まさか質問を返されると思っていなかったので、少し言葉に詰まる
何だこのガキと、よく見ていなかった顔をチラリと見てやる
すると、それは見知った顔に酷く似ていて
「あ？お前·····」
「？俺のことしってるの？」
キョトンとした顔は苛立つ程似ていて、傷が疼いた気がした
「なんだ、俺はそーだな、ちょっと休憩しに来た」
「そーなんだ、おにーさんもお日さまによわいの？」
「あ？なんだそれ」
「ママはね、お日さまによわくて、いつもフードをかぶってるんだ」
そんな女、俺の中では一人しかいねぇ
しかもこのガキの顔ときたら、もうそれしかねぇだろうな
だが、世間が騒いだ様子もない
そして確かあの戦いにあいつの姿は無かった
「·····そーいうことか」
「ねぇ、おにーさん、俺のしってるひとににてる」
「あ？知ってる人？」
「うん、ゆうくんの"おじさん"なんだ」
一瞬心臓がドキリと音を立てた気がした
いや、確かにこの"ゆうくん"と言ったガキがそうだったとしたら、叔父にあたる人間は俺の知ってる奴らだろう
ガキは直感が優れてるって聞いた事がある
不味い事になる前に立ち去ろうとしたら、あろう事かガキが俺の袖を掴んでこう言った
「もしかして、"とーやくん"？」
俺の��きず��が更にズグリと疼いた気がした
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
戦線の戦いで何人か捕まってない事になってます
この作品では荼毘=燈矢でいきます
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ショートケーキの赤いヤツ - ホークスの小説ってまだまだ少ないですよね！私も今投稿しているのですがなかなか増えなくて…（汗）こんなに素敵な作品を作っているとらおさんはとても凄い人だと思います！自分のペースで頑張ってください！応援しています！ (2021年6月27日 12時) (
レス) id: b184c00ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！たまたまとらおさんの作品一覧を見て全部ホークスの話を読んでいたのに築いてびっくりしました！ホークスの作品がなかなか少ないと感じるのでこれからも書いていただけると嬉しいです。更新頑張ってください（＾ω＾） (2020年4月19日 23時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！たまたまとらおさんの作品一覧を見て全部ホークスの話を読んでいたのに築いてびっくりしました！ホークスの作品がなかなか少ないと感じるのでこれからも書いていただけると嬉しいです。更新頑張ってください（＾ω＾） (2020年4月19日 23時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱうる(プロフ) - いつも楽しみに見てます！これからどうなるのか更新されるたびにドキドキで見てます！これからもお体に気をつけて更新頑張ってください。 (2020年2月16日 13時) (レス) id: 1ae786e7c7 (このIDを非表示/違反報告)
とらお(プロフ) - ユリさん» 面白いって言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年2月13日 16時) (レス) id: 77383ca370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2020年2月5日 14時
