【ヒロアカ】リコリス【ホークス】

��おかいもの�� ページ12

「おじーちゃん、あそこ行きたい！」

「む、よかろう」



No.1ヒーローである俺にも、少ないが人並みに休日がある
そんな少ない休日は大体優悟の為に使う事が多くなっていた
今日は優悟と2人で買い物に出ていた
(Aには「あんまりおもちゃやグッズを買い与え過ぎないよーに！」と釘を刺された)

もうすぐ3歳になる優悟はますます成長しており、最近では舌っ足らずではあるが、色んな言葉を話すようになり、Aに似て口達者だ

だが成長していくにつれ、あの小僧の、こやつの父親の面影が色濃く写るようになった



「おじーちゃんは何食べる？」

「うむ、優悟のおすすめはあるか？」

「んーとね、ちきんすてーき！」


こういった所も、父親に似たんだろう
子供らしい顔付きではあるが、髪色や顔のパーツの殆どがヤツの遺伝子だと分かる
Aに似ている所と言ったら、目付きと斑に入った黒い髪、そして性格だろう

ここまで似ているのに、本人が気が付かないのは年齢のせいだろうな、とメニューを注文しながら思い耽る






「おじーちゃんごちそーさま！」

「美味かったか？」

「おいしかったです！」

「そうか、それはよかった」


優悟を抱えて買い物の続きをする為、飯屋を出ると後ろから聞き覚えのある声が聞こえた



「エンデヴァーさーん！」

「·····優悟、フードを被っていなさい、絶対に取るんじゃないぞ」

「うん、わかった！」


なぜこやつがここに居る？そう思いながら振り返り空を見上げると、案の定予想していた人物が降りて来た



「あれ、エンデヴァーさん私服だ、もしかしてお休みでした？」

「絶賛休日中だ、来る時は連絡をよこせと何度も言っているが？」

「いやー、たまたま立ち寄って、たまたま見かけたもので！」



そう言って頭を搔く小僧、ホークスになるべく優悟を見られない様に自身の体で隠す
だが、目敏いこいつはすぐに抱えている優悟に気が付いた



「エッ、エンデヴァーさんが子供を抱っこしてる！？」

「なんだ、貴様は俺に喧嘩を売りに来たのか」

「いやいやいや、流石にこれは予想できませんって！一体どこの子ですか？迷子ですか？」

「·····親戚の子だ」




全く、面倒臭い事になった
優悟の顔だけは絶対に見せない様にせねば、と一人心で覚悟を決めた




今日は俺と孫、2人で��おかいもの��のはずだったのだがな

��であい��→←��ははおや��

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