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「生2つ」



連れられてきたお店は、どう見てもちょっと高そうな居酒屋?いや、絶対居酒屋ではないわよねって所で、着物を着たお姉さんに声をかけるとすぐに個室に通された

Aと飲みに行くのは初めてではないのだけれど、今まで行っていた飲み屋とは確実にランクが違って私はすごく焦っていた




「ちょっ、ちょっとA!何ここ、かなり高そうなんだけど」

「ああ、今日は私が奢るから好きに飲み食いしてくれ」

「いや、そういう事じゃなくて!」




そりゃあ、ただの小学校の先生と違って彼女は大活躍中のヒーローだ
それなりに貰ってはいるのだろうけど、今日はいつもよりかなり機嫌が良いように思える



「えー、何か理由がないとダメか?」

「そりゃ、こんないい所簡単に奢ってもらう訳にはいかないわよ、都合のいい男じゃあるまいし」

「華代の口から"都合のいい男"って言葉が出ると、ゾッとするな」

「人を悪女みたいに言わないでくれる?」



「私が来たかっただけなんだ、だから、な?」と普段メディアには見せないヘラっとした笑みで返され、私は何も言えなくなる
その顔に弱いの、分かっててやってるのかしら、全く



「分かったわよ、今回は奢られてあげる、けど、次は私が奢るからね」

「華代ちゃんは頑固だなー、まっ、そんなとこも好き」

「·····、貴女、それホイホイ言ってないでしょうね·····」

「·····?それ、とは?」




二つ目が、これだ
天然タラシ&鈍感というダブルコンボ
彼女は頭はかなり良いのに、こういった場面でその頭の良さが発揮されない
勉強面は、あの雄英で3年間学年一位をキープする天才っぷりだが、それは戦闘でも然り
どんなに酷い現場であっても、彼女が現れたらその事件の死者は今まで0だという

それだけ頭を使えるにも関わらず、こういった自分の事や他人からの好意には全くといっていい程割り振られていない

戦闘以外での自己防衛力が低すぎて、私は毎度心配になる





「、まあいいわ、それより機嫌がかなり良いみたいだけど、何かあったの?」

「えっ、機嫌よく見えるか?」

「ええ、かなり、ね」

「あー、まぁ、機嫌、いいっちゃいいな」





「出久と勝己と焦凍が、雄英に合格したんだ」と嬉しそうに自身の幼馴染を語る彼女を知っているのは、多分今は私だけ

・→←雷鳴と級友



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設定タグ:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 番外編   
作品ジャンル:アニメ
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over the rain - 鷹と雷鳴読ませて頂いています!あの、本編にも書かれていましたが、キキョウの体育祭読みたいです!応援してます! (2020年1月24日 21時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とらお | 作成日時:2020年1月15日 8時

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