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□ ページ46
『………………っ、』
ずっと、本当は羨ましかった。
Aとソクジンさんが呼ぶ度に、私のことだったらいいのにって。
「僕が好きなのは、Aちゃんなんだ。
……………気づかせてくれて、ありがとう」
『………………いいんですか?…私で』
「……うん。Aちゃんが、いい」
もう、素直になってもいいのかな。
私も、好きだと、言ってもいいんだろうか。
『………………私も、好きです』
この想いを、涙に込めて。
でも、この涙はきっと、
いつか乾く。
ソクジンさんが、いてくれるから。
私の涙は、もう悲しくなんかない。
君の涙が乾く頃。
私は、また、
あなたのことが好きでたまらなくなるんだろう。
「……………側に、いてください」
『…はい』
お互いの涙は、
いつしか乾いていた。
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作者名:つばき。 | 作成日時:2020年5月27日 12時