□ ページ39
「ふふふ、ふふふふ」
『その顔鏡で見てきた方がいいと思うよ』
ニヤケが止まらないソラはともかく。
無事、お目当てのカップホルダーを手に入れることができ、とても満足げな様子である。
……………ちなみに、私はソクジンさんのカップホルダーをなぜか買ってしまう羽目になった。
なぜ。
少し、気になってしまい、衝動買いしてしまったのである。
「そのジンニムイケメン」
『テヒョンさん浮気だって泣いてるんじゃない？』
「私の一番はテヒョン様よ！」
……………私、知らないからね。
信号を待つ最中、ふと横に花が置かれてあるのが目に入ってくる。
…………なんで、こんなところに。
"＿＿＿＿"
あぁ、まただ。この声。
あの日見た、夢の中の言葉。
ぐるぐると、私の頭の中を駆け巡る言葉。
『花……………？』
「ここ、Aちゃんが亡くなった場所だから…そっか、命日今日だもんね…………って、A？」
私、知ってる。
あの声、
この交差点。
"……………危ないっっっ！！！！！"
あれは、紛れもなく、私の声。
どうして、今まで忘れてたんだろう。
『…………………っ、』
「Aっっっっ！！！！！！危ないっ！！！」
目の前に現れた車を、最後に見つめたのは、
これが初めてじゃなかったんだ。
"ごめんね、ソクジナ"
あれは、一体。
誰の声？
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作者名：つばき。
| 作成日時：2020年5月27日 12時
