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□ ページ14
「………………………どうしたの？」
『えっ？』
あれから、何だかモヤモヤしたまま大学に行くと。
ソラがどうしたのかと聞いてきて。
「ずーっと授業も上の空だし。真面目ちゃんが珍しい」
『…………………ちょっと、ね』
あの夢がどうしても忘れられなくて。
あれは、私だったのか、とか
違う誰かだったのか、とか。
考えれば考えるほど、キリがなくて。
"＿＿＿＿"
その、空白の部分を知りたい。
「あんま考えすぎないようにね、何のことだかわかんないけど。
キャーーーっ！テテ様イケメン！！！！！」
騒ぎだしたソラを横目に、
「次も、来てくれませんか。待ってるから」
そんな言葉を思い出しながら
窓の外の景色をぼーっと眺める。
あの人名前何だっけ。
キム……………そうだ、キムソクジンだった。
"A"
あの日、初めて呼ばれたはずの名前に、
聞き覚えがあるのなんて、きっと気のせいだ。
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作者名：つばき。
| 作成日時：2020年5月27日 12時
