交際 0 日婚 Ⅱ【YG】 (ページ9)

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『…………………、』

むくり、とベッドから起きて時刻を確認すると、ただいま午前5時頃。

少し腹部に鈍い痛みが走る。

これが、陣痛なのかよくわからないためとりあえずもう1度寝た。

のだが…………

出勤するゆんちゃんを見送るべく、またまた起きてぼーっとしている。

…………気のせいかな、少しだけ痛みが増したような。
でも、ある程度感覚が縮まってこないと病院に行けないみたいだし。

第一、ゆんちゃんを何としてでも出勤させなくちゃ。

「A、どうした？」

『えっ、』

「食欲ない？」

『え、ううん。食べてるよ』

………危ない、気づかれるところだった。

まだしばらくは、耐えられるし何なら病院までタクシーでも呼んで行こうか。

でも、まだ予定日より3週間ちょっと早いから気のせいなのかも。

疲れてるだけなのかもしれないなぁ。

「じゃ、行ってきます」

『行ってらっしゃい』

ここまでは、よかった。

何とか気づかれずに済んだ、と肩の力が一気に抜けたからか、

『…………………え、』

どうしよう、これ。
増してくる痛みに、思わず顔をしかめる。

………本気でヤバイやつなのかもしれない。