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83.YG ページ38
「スンジュや、どうしても行きたくない？」
「うん、いかないもん」
とそっぽを向いてしまったスンジュ。
我ながら自分に似すぎて少し怖くなる。
「ママ困ってるぞ？」
「……………ぼく、ママとばいばいしたくない…」
「でも、お日さま出てる間だけだよ。
お昼はママと食べれるし…
お友達もたくさんできるし。なっ？」
「………………ママスンジュのこと、
きらいになっちゃっかなぁ………？」
「ううん、大丈夫だよ。
たぶん、行くって言ったら喜ぶぞ？
スンジュや、行かない？」
きっと、不安なんだ。
初めて俺たちから離れるってことだから。
「…………………いく」
「おっ、偉い」
「…ぼく、ひーろーになってママまもるために
がんばるもん。
ようちえんで、いっぱいれんしゅうしてくる」
さすが、スンジュ。
「二人でママ守れるようになろうな」
「…！うんっ！」
我が息子は、
この度、自立する時が来たようです。
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作者名：つばき。
| 作成日時：2020年7月7日 7時
