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「こんなところで僕に構ってる暇、ないでしょ?
行ってきなよ、あの幼なじみくんのところ」
先輩は、優しすぎる。
その、優しさにおもわず涙まで出てきそうなのを必死に堪える。
「あー……………もう、泣かないで。泣き止め、ねっ?」
そっと、涙をすくう、先輩の瞳は揺れている気がした。
『…………………っ、ごめん、なさいっ………』
「泣き虫だね、キムさんは。
…………ずっと、好きだったよ。
ほら、行っておいで。素直に、なってきな。
僕も、素直になったんだから、おあいこ。ねっ?」
私、行かなきゃ。
あの日はごめんって、
ジョングクに、ちゃんと謝って、
好きだと言うんだ。
「それに、僕はごめん、よりありがとう、の方が嬉しいんだけどね?」
『…………ありがとう、ございます』
「うん、よし。よくできました」
いつもの先輩の笑顔だ、と少しホッとする。
『………………行ってきます』
「行ってらっしゃい、ファイティン!」
先輩に励まされ、走りだす。
待ってて、ジョングク。
今度は、私が伝える番だから。
「……………………失恋って、やっぱり悲しいものだね、ジミナ」
「僕でよければ付き合いましょうか、先輩?」
「………………ありがと。
……………幸せに、なりなよ、キムさん」
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つばき。(プロフ) - mocoさん» 純度が最後44%で終わるのは中途半端だと思ったのでマックスの100%にいきなり飛んでるんです…!こちらこそ分かりにくくてすみません。申し訳ありませんでした。 (2020年6月5日 6時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - お疲れ様です!43%からいきなり100%に飛んじゃってるのは何かバグってしまってるんですか?話が飛びすぎててわからなくなってしまってます( ; ; ) (2020年6月4日 23時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
つばき。(プロフ) - ミーチャンさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。こちらこそそう言ってくださって嬉しいです(´ω`*)新作もまた出す予定なのでそちらの方もよろしくお願いいたします! (2020年6月4日 12時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
つばき。(プロフ) - 1994218さん» 返信遅くなって申し訳ありません……!そう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)また新作近々出す予定なのでそちらも見てくださると嬉しいです! (2020年6月4日 12時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
ミーチャン(プロフ) - 完結お疲れ様でした。グクが幼馴染みの設定で、想像力が広がってすごく楽しかったです!新しい作品も楽しみにしています。 (2020年6月3日 16時) (レス) id: b6978e03bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき。 | 作成日時:2020年5月24日 15時