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13話《お酒》 ページ13

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仕事を終え、買い物済ませてから
いつも通り彼の家に向かう


これが私の定期的に行う密かなルーティーン。


彼の仕事上同棲まではいかないけど、
定期的に泊まりに行ってご飯を作るようにしている




じゃないとデリバリーばかりの
偏った食事しかしないんだもん…



彼の家の前に着き、彼からもらった合鍵で中に入る






『ただいま〜……ん?』





よく見ると足元には見たことがない男物の靴
スポーツシューズみたいな履きやすそうな靴じゃなくて
見るからにとんがったホストっぽい高価そうな靴






…誰だろ、


とりあえず彼がいるであろうリビングに向かって
扉を開ける





ま「A〜!!!!

まってたよぉ…!」





いきなり抱きついて来た彼





いつも以上に高くて色っぽい声で
私の名前を呼んできた

彼からほんのり甘いお酒の匂い





酔ってる、?


る「Aちゃんお邪魔してるで」




方言交じりの声をする方に視線を動かすと
そこには彼よりも高い背の人



『luzくん

まふどうしたの、?』


る「ちょっと飲ませすぎた
ごめんな〜」

目の前で申し訳なさそうにするluzくんは
子犬のよう




る「まふがこんな弱いなんて思わんかった
1軒でこれやで?」


『こんなになるまで飲まなきゃいいのに…』




私とluzくんが向ける視線の先には
私の首に手を回して
絡みつくように抱きつく彼





る「今日泊めてもらおう思ってたけど、
流石にこれ見たら泊まれんな〜」






わかりやすくにやけるluzくん


そう言われて一気に恥ずかしくなった
普段以上に甘えてくる彼を見られて
自分でも顔が赤くなるのがわかる




る「あはは、俺はそらるさんとこ行くわ

お邪魔しました、Aちゃん」





luzくんはひらひらと手を振って玄関の方に向かって歩いた


『ごめんね!

まふのこと連れてきてくれてありがとう』






luzくんはニコッと微笑んで


「また遊びに来るわ」
と言って出て行った






…イケメンだ


そう思っていたのも束の間






る「…ねぇA〜。」



さっきから一向に私の手を離そうとしない彼


色っぽい声と潤んだ瞳に一気に心拍数が上がる。
今は彼と2人きりなんだ




ま「…ぎゅってして」




子どもっぽく甘えてくる彼はいつもの数倍は可愛い




『…ん。』



彼の言われたままにぎゅってして
少し頭を撫でた





ま「…Aいい匂い

かわいい…」






この状態の彼以上に
私をときめかせる人はいないだろう

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設定タグ:歌い手 , まふまふ   
作品ジャンル:恋愛
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優華 - 面白いです!もっと評価されるべき!! (2019年10月25日 17時) (レス) id: ee8e84d10b (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - Azさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります(*´-`) (2018年10月9日 15時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Az - すごい面白いです!まふまふが縋り付いてくる感じが特に好きです!!!続きが楽しみです更新まってまーす! (2018年10月8日 21時) (レス) id: 77b8622472 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Maa | 作成日時:2018年10月3日 22時

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