29話 ページ31
.
真夜中なのは知らない
そんなの関係ない
私はただひたすら走った
すれ違う人は必死に走る私を見ていたけど
止まることなく彼の元へ走った
いつもの最寄り駅
彼と会う駅
ハザードのついた車を探し
窓ガラスから中を見ると
マスクをつけてぐったりした彼が
荒い呼吸のせいか肩を大きく揺らしている
コンコンと窓ガラスを叩いた
真っ赤な顔をした彼がゆっくりと私の方を見た
『まふくん、っ大丈夫?』
「…来てくれたんだ」
額に手を当てると彼の体温を感じる
熱い
彼は額に置いた手をを退かし、
自分の頬に持っていった
「…Aの手、きもちぃ」
…
恐らく風邪である彼の破壊力は想像以上
触れたい思いを必死に抑えた
「A」
『…ん?』
ゆらゆらと揺れる潤んだ瞳で私を見た
.
.
「……うち来る?」
声にならないくらいに驚いた
『え、いいの?』
なにがいいのだろうか
自分でもよくわからない
「…お願い来て」
そんな顔されたら
行き場を無くした欲が溢れ出る
「…いいよ」
もちろん断る理由なんてない
.
554人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸`)面白い作品になるように頑張ります!!ありがとうございます! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….!!! (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな?うぅー続きがきになる!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Maa | 作成日時:2018年11月13日 18時