あのお館様と仮結婚しました【鬼滅の刃】

一の幕 ページ3

産「仮結婚、というのはどうですか？」






お見合いで葛藤している私に尋ねられた言葉


仮結婚って？







産「今は悩むことも多いでしょう。なので、とりあえずは仮、ということに」




貴「はあ……」








結婚とは縁がなかった私に、そんなワードを投げかけられても……








産「でも、苗字は『産屋敷』と名乗ってもらいますが……良いですか？」





貴「はあ……「姉様？」あ、はい！」







こ、怖い、あまねの暗黒微笑が見えた…



当のあまねはもう、いつものポーカーフェイスに戻っている







産「ふふ、面白い人ですね」







あ、よく前世で言われました、とは言えないよね






貴「これだけが取り柄ですね」





あ「姉様……」





産「ふふ……では明日からよろしくお願いしますね」






え？
明日？



ばっとあまねの方を見るも、目をそらされた







産「どうかしましたか？」




貴「あ、いえ、で、ではよろしくお願いします」







年下の人に、リードされる私って………




まっ、とりあえずね？






貴(あーまーねー！？)




あ(すみません、喋るな、と言われていて)

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