浪漫.55 ページ10
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一通り話終えたところで、ふぅ…とオレンジジュウスを吸った。
令和という、未来から来たこと。
そこでは魂依でも何にでもなく、普通の人だということ。
ここにいる全員が、後に華々しく名前を残すこと。
…帰れるかもしれないこと。
全て話した。
嘘一つつかず、何もかも、キッチリと。
話してしまえば案外楽なもので、少し心の重荷が軽くなった気分だ。
ゆっくりと顔を上げると、揃いも揃って拍子抜けた顔をしていた。
｢変な顔｣と、笑いたくなってしまう。
最初に声を出したのは、鴎外辺りかと予想していたが意外にも小泉だ。
小｢…娘サン、一つ質問していいですか？｣
｢どうぞ？｣
小｢貴方が今言ったことは…本当なのですカ…？｣
｢嘘ついてどうするんですか。全部事実、嘘偽りはありません。｣
泉｢……じゃあ君は、帰るの………？｣
｢…帰らなきゃ。｣
菱｢帰りたい、の…。｣
｢……帰らなきゃ、いけないから。｣
川｢…もしお前が。少しでも、少しでもこっちの時代に居てぇってなら。俺はその理由をいくらでも作ってやる。いくらでも居場所をやる。｣
｢…っ！｣
川｢それでも…、お前は行くのか…？｣
ギュッ…と膝の上で拳をにぎりしめる。
やめて。
今そんな事言われたら、決心が揺らいでしまう。
決心どころか、視界まで揺らいできてしまった。
ポタッ…と涙が手に落ちる。
｢っ…何で、なんでそんなに優しくするんですか…！！｣
藤｢っA！！｣
情けない。
不甲斐ない。
やめたい。
消えたい。
……逃げたい。
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - ちょこれーとさん» 私ハピエン厨なくせにそこまでいくのに死ぬほどシリアスにしたい民だから、良ければ付き合ってやってください…最後は幸せにするぞ！！笑 (2019年12月12日 16時) (
レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - なんかラストに向けてが切ない… (2019年12月10日 19時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
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