天才子供マネージャーは皆さんの天使様です。2章 (ページ6)

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家族と遠慮　過去ページ6

貴方「本当に?引き取ってくれるんですか?」

和泉母「ええ、家にいらっしゃい、こんな可愛い子を置いていけないもの」

初めての家族が出来るんだ

生まれて初めての家族が出来るんだ

こんな嬉しいと感じたことは今まで一度もないよ

そして、身支度を整えて外に出ると引き取ってくれた人たち

つまりは家族となる人たちが待っていてくれた

その中には見知った顔が二人いた

貴方「お二人はあの時の……」

三月「久しぶりだな、和泉三月です」

一織「和泉一織です」

貴方「私はい……A」

今からは和泉と名乗ってもいいのかな?

苗字を言いかけて止めたのはその疑問があったからで、高梨と言う場面か和泉と名乗ってもいいのか

和泉父「今からAは家の家族なんだよ」

名前で呼んでくれた!

家族だって認めてもらえたってことだよね

三月「改めて自己紹介してくれ」

貴方「改めまして……和泉Aです……よろしくお願いします」

すると、和泉家の皆が笑い出した。

何かおかしかったのかな?

変なことでも言ったかな?

貴方「あの、三月さん一織さん、私変なことでも……」

三月「家族になるのに敬語は要らねーだろ」

一織「そうですよ、遠慮なんか要らないんですから、ため口で話して良いんですよ」

和泉父「そうそう」

和泉母「これからは沢山我が儘とか言っていいからね、お母さん頑張るからね」

貴方「嬉しい、三月兄一織兄も、よろしくね……パパとママもよろしく」

はじめて呼ぶパパとママは優しい音として空に溶けていった。

そして、私は和泉家の家族になったのだ。

家族になったから遠慮はいらないということもそのときに初めて知ることができた。