涙腺2 ページ24
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小瀧side
「「誕生日おめでとー！！！」」
クラッカーの紐を引っ張ると同時に放った7人分の言葉。
桜木
「みんな何やってんの？」
�霤�
「見ての通りお嬢さんのBirthdayParty」
桜木
「無駄に発音良いのやめてや」
中間
「Aももう二十歳か」
桐山
「はやいもんやなぁ」
重岡
「出会った時はあんなちっこかったのに」
神山
「最近はかわいいって言うより綺麗になったなあ」
小瀧
「俺はずっとかわいいと思ってる」
藤井
「お酒飲めるようになるんか」
桜木
「なんで私の家に入ってるの？勝手に。」
その日、Aは二十歳の誕生日を迎えた。
そんな日にもAに仕事は入ってて
家に帰って来たのは、もうすぐ日付が変わる頃やった
7人でじっとしゃがみこんで
リビングのドアが開くまで待つ
もちろん部屋は飾り付けて料理まで完璧。
そして冒頭に戻る。
桜木
「準備して待っててくれたの？」
小瀧
「そーやで！」
桜木
「こんな時間まで？」
神山
「ええの！はよ荷物置いて主役は座って」
大切な人の大切な日やから
こんなに頑張って準備したんや。喜んでくれな困る。
中間
「料理は神ちゃんと照史がほとんど作ってくれてんな」
藤井
「飾り付けは俺らでやってん」
重岡
「まあ淳太は不器用やから
料理も飾り付けも出来てへんかったけどな！」
中間
「言わんでええねん」
�霤�
「照史食べすぎたらアカンで？」
桐山
「でも、もうすぐ12時越えるから朝ごはん」
小瀧
「やばいって笑」
Aと出会って10年になる
今こうして笑いあってる時間も
とても愛しいことに思ってたら
神山
「A？どうした？」
桐山
「泣いてるやん笑どうしたん？笑」
桜木
「わかんないけどっ
みんな、私と出会って、くれて
ありがどうございまずっ泣」
小瀧
「もぉ〜泣いてまうやんかあ泣」
重岡
「そんなん泣けるわあ」
中間
「みんな泣きすぎやわ」
藤井
「泣くやろ。淳太も泣いてるやん笑」
「「「こちらこそありがとう」」」
また7人分の言葉がこの部屋に響いた。
涙と笑顔が溢れたこの部屋の真ん中で
涙腺 緩なったなぁ、なんて言って。
またひとつ絆が強くなった気がした。
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作者名：Kyaki | 作成日時：2022年8月18日 14時
