五 ページ7
暗くてよく見えなかったけど、目が慣れて相手の顔が見えてきた。相手の表情が伺えた。
歳はどれ位か分からないけど、合っていたら15〜16位で、背は私より高い。迫力で割増になってるかもしれないけど。
『すみません、お聞きしてもいいでしょうか?』
?「どうぞ」
『つまり今は平成ではないんですか?ドッキリとかではなくて』
?「はい」
『本当にですか?』
?「本当のことだと言ってるだろう。ゴタゴタと煩いな」
『すみません…』
困惑する私をよそに、イライラした雰囲気出しやがった。
とりあえず、私は死んだことで三途の川あたりの森に間違って落ちたらしい。あの世には変わりないのだろう。
『…私は今からどこに行くのでしょうか』
?「今からあなたを忍術学園にお連れします。そこで学園長先生と会ってもらいます。そしてあなたをどうするか判断してもらいます」
おん?おおん?お?
忍術学園?お?にゃんちゅうになっちゃったよ?
ちょっとまじで意味が分からなくて混乱してる。
『そ、そこに行って、何かあるんですか?』
?「さあ?」
さあ、って…
あまりにも無責任で勝手な判断に、私だって戸惑うし少しイラつく。
『私がそれを拒否したらどうなるんですか?』
?「無理にでも連れて行くか、事故を装ってあなたを殺します」
『い、意味わかんないし…』
?「でも、あなたに拒否権が無いことは分かりましたよね?」
にっこりと笑いかけてきた。これほど胡散臭い作り笑いもなかなか無いぞ、と思いながら、私はついて行くことにした。
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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます!コメントとても嬉しくて励みになります! (2019年8月2日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます!初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください! (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん!この作品とても面白いですね!私、これ読んだ後、「ふぅ〜面白かった…な…え!?何この題名!?夢主消えるの!?」って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2018年11月13日 21時