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十五 ページ17

天井裏 食満


食「竹谷」

竹「あ、先輩方…」


天井裏には、俺を含む六年生と五年生の何名かが集まっていた。
恐らく五年生がここに来た理由は、六人目の天女を見るためだろう。
しかし俺らが来たのは、この天女が俺たちが山を走るスピードについて来れた事と、初めて山中で気配を消していた俺たちの存在に気付いた事が気がかりだったからだ。


文「あの女、ただ者じゃねぇな…」


文次郎が矢羽根した。
庵には入れてもらえなかった俺たちは、この天女の身の上は知らない。しかし「ただ者」ではないことは分かりきっていた。

現に、山本シナ先生に天女と呼ばないで欲しいとか言っている。それだけで前の天女とは大違いだ。



尾「顔とかどんな感じなんですか?今回の天女」

仙「よくは見れていないが、前よりはマシだろう」

七「前は酷かったなぁ。殴ったら鼻が変に曲がってしまったし、不気味な身体だった」

伊「作り物っぽいのもいたよねぇ」



矢羽根だから天女に聞こえないのをいいことに好き勝手言っていたら、凄まじい気配に包まれるのを感瞬間、俺たちは口をつつしみ臨戦体制を取ってしまった。

なんだ、これは。



唯一動かせる目玉をぎこちなく天女のいる部屋に向けると、天女は至って普通に荷物を降ろしたりしているだけだった。

何なんだよ、この見透かしてる感じの気配は。

それの正体を知っているような俺たちは、それでもその事実を認めたくなくて、天井裏を立ち去った。

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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます!コメントとても嬉しくて励みになります! (2019年8月2日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます!初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください! (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん!この作品とても面白いですね!私、これ読んだ後、「ふぅ〜面白かった…な…え!?何この題名!?夢主消えるの!?」って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2018年11月13日 21時

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