アクノロギアが愛した娘4【FT】 (ページ22)

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その時、巨大化したマスターがアクノロギアの動きを止めようとする。

『マスターっ！もうやめてくださいっ……』

Aの目からは溢れんばかりの涙が出ていた。

アクノロギアはマスターを力でねじ伏せた。

そしてギルドのメンバーがありったけの力をアクノロギアにぶつけた。

『もう……やめろっ、やめてくれ……

戦って勝てる相手じゃないんだっ……』

しかしその時、Aは生まれて初めての感情を抱くことになる。

アクノロギアが天に上昇した。

『まさかっ、ブレスをっ！？』

その瞬間だった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

アクノロギアは咆哮を天狼島に向け放った。

『やめてくれええええええええぇぇぇぇぇ！！！』

Aの伸ばした腕は皆には届かず、皆は天狼島ごと海へと沈んでいってしまった。

この時のAの感情を一言で表すなら＿＿＿＿＿＿＿＿絶望

Aは大切な仲間を失ったこと、アクノロギアをこの手で倒すことができなかったこと、自分には力がないと改めて思い知らされた。

ゼ「終わったんだね、ナツ……」

アクノロギアはとっくに姿を消していた。

『終わった……何もかも……』

ゼ「A、僕は君をまた迎えにくる。

君がアクノロギアを倒せる程の力を得たときを楽しみにしているからね」

ゼレフは絶望しているAを眠らせ、海の底にAを沈めた。

ゼ「さようならA、また次の時代に＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

ゼレフは沈みゆくAの姿を見て呟いた。

784年12月16日、天狼島、アクノロギアにより、消滅＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿