１２４． ページ25
Aと太宰が歩き進めて行くと、瓦斯が蔓延している場所に辿りついた。
太「この瓦斯は？」
『有毒ガスでしょうね。……あそこ』
Aが指をさした方向を見ると、瓦斯にやられたのか、耳郎と葉隠がその場で倒れていた。
二人を瓦斯の届かない場所まで運び、二人の容態を確認する。
『……意識を失っているようですね。瓦斯を吸い込みすぎたようね』
太「ところで気付いたかいA？」
『何が？』
太「この瓦斯、境界線があるみたいだよ。
普通、瓦斯は空気の流れに沿ってあちこちに広がって行くはずだが、この瓦斯は一定方向にずっと流れている。
まるで……渦を巻いているかのようにね」
『確かに……つまりこの瓦斯を操ることのできる敵が、渦の中心にいるというわけですか』
太「それだと筋が通るね」
『ですがこの範囲……瓦斯マスクもなしに中心まで行くのは少し厳しそうですね。
未だ生徒達がこの森の中にいるというのなら、瓦斯を振り払いながら進むこともできませんし』
太「へぇ、生徒のことをちゃんと考えていたのだね」
Aは太宰の揚げ足をとるかのような言葉に少しイラッとした。
『兎に角、先ずはこの瓦斯を何とかしない限りは進めません。
何か策は？』
太「私の異能を忘れたのかい？」
『……そうでしたね』
Aと太宰は静かに笑い合うとお互い別々の方向へ向いた。
太宰は瓦斯の中心の方へ、Aは耳郎と葉隠を背負い施設の方へ。
太「そっちは任せたよ」
『ヘマしたら許しませんよ』
こうして二人が背中を預け合うのは何年ぶりか……久々のこの感覚にAは絶対的な安心感を感じていた。
『やはり
太「この感覚……実に懐かしいね」
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ルナ(プロフ) - 質問をありがとうございました！ 更新楽しみに待っています！ (2018年12月15日 11時) (携帯から) (
レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ルナさん» そうですね。残念ながら今回はその予定はございません。質問ありがとうございます。 (2018年12月14日 23時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 質問です！ 『二人の英雄』は執筆しないのですか？ (2018年12月14日 21時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 凄いですね！ この後（あと）の続きが凄く気になりますッ！ ですが、体調には気を付けて下さい。 この頃急に寒くなってきたので…！ (2018年12月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
ねむた。 - ああああああああっ続きが気になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ (2018年12月11日 19時) (レス) id: d6d3f805be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2018年12月1日 20時
