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Aは太宰の体を起こし、寝台の背もたれに凭れかけさせた。
『手術は無事に成功したようですね。よかった〜……』
太「私はもう大丈夫だよ。心配かけてごめんね。
ところで……その格好は何なのだい?君は怪我人の私に拷問でもしに来たのかな?」
『はい?何の事です?』
太「そんな格好を見せつけられているにも関わらず、私は身動き一つ取れないのだよ?
これじゃぁ君を襲うことができない。まるで拷問だよ」
『何云ってんですか!それにこの格好は仕方が無くやってるだけなんですからね!』
太宰の言葉に顔を真っ赤にして答えた。
太「白衣の天使とはよく云ったものだよ。Aちゃん、こっちにおいで」
太宰は腕を広げる。Aは少し考えたが、太宰の腕の中にすっぽりと収まった。
太「今日の君は随分と素直じゃないか」
『太宰さんとこうしたかっただけです……』
太「いつもならこのまま襲ってしまうのだけどねぇ」
『私を心配させた罰です』
太「それはそれは、どんな拷問よりも過酷だね」
それから暫く太宰とAは抱き合ったままだった。
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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時