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133. ページ47

中也は敵の前に立つ。



中「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ


改めて我を目ざますことなかれ……」



中也の汚濁形態が発動された。



中也から凄まじい力が伝わってくる。



だがその強さゆえに中也は自分の意志で操る事ができず、死ぬまで暴れ続ける。



Aは中也が戦っている姿を遠くからじっと、中也の帽子を握りながら見ていた。



ジ「なんだ、あれは……」



太「知りたいかい?組合の働き蟻君


あれが中也のもつ異能力の本当の姿だよ


中也の汚濁形態は周囲の重力主を操る。圧縮した重力指弾はあらゆる質量を呑み込むブラックホールだ


ただ本人は力を制御できなず力を使い果たして死ぬまで暴れ続けるけどね。


然し、あれは何なんだい?中也がいくら削っても即座に再生している。


相棒の君なら、アレの正体を知っているんじゃないのかい?」



ジ「さてね?知ってたって教えるわけないだろう」



『太宰、このままじゃ中也の躰が持たない……』



ジ「生憎だねえ、ああなったラヴクラフトを”外部”から破壊する手段なんて存在しない」



その言葉に太宰が反応する。



太「外部から?つまり内部からの攻撃は効くわけだ?」



ジ「!」



太宰はポケットから何かのスイッチを取出し、そのスイッチを押す。



すると、ラヴクラフトの躰の中で何かが爆発したように膨れ始める。



『まさか、さっきの腕に爆弾を仕込んでいたってこと?』



太「Aの焦りよう、可愛かったよ♡」



『……うるさい』



上を見ると中也がそこにいた。



太「やっちまえ、中也」



中「ぅおらあああああああああああ!」

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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