鬼の秘書三【文豪ストレイドックス】 (ページ32)

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１１８．ページ32

立「くっそ！いくらやっても虫みたいに湧いてきやがる

これじゃあゾンビ同然だな！」

中「ﾁｯ、まだ太宰の野郎はＱの異能を解いてねえのかっ……」

その時、樋口の後ろに凶器を持った男が襲いかかろうとしていた。

中「樋口！後ろだ！」

樋「え？まずいっ……！」

樋口が身を固め目をぎゅっとつぶったその瞬間＿＿＿＿＿＿＿＿

ザシュッ

『全く、死にたいのですか貴方は』

Aが金棒を持ってその男を倒した。

樋「Aさん！」

中「A！遅かったじゃねえか！見つかったのか？」

『ええ、でも無駄足だったわ

私が態々行かずとも彼は元々そのつもりだったみたい』

Aが戦っている構成員達に向け声を上げた。

『もう少しの辛抱です！それまで死ぬ気で守り抜きなさい！』

Aのその言葉で構成員達は俄然やる気を示す。

そしてしばらくすると、Ｑの異能力に掛かっていた者達が正気を取り戻していく。

「あれ？私は一体何を……」

「ぼ、僕は一体なにを……」

『……ようやく終わりましたね、これで一安心です』

中「ああ、そうだな」

Aは構成員達の様子を見る。

最初にいた人数よりも大幅に生存者が減っている。

足下には部下だった者、Ｑに操られ命を失った一般人の亡骸が転がっていた。

『思ったよりも減ってしまいましたね

この者達の上司として不甲斐なさでいっぱいです』

中「こいつらはよくやってくれたさ

Aが全部背負うことはねえよ」

『ええ……』