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112. ページ26

幹部を集め、早速会議が開かれた。



幹部と云っても、今すぐ呼び出せる者は中也しかいなかったため、この会議は、首領、A、中也の3人で行われた。




中「それで、緊急事態ってのは、この間Aが云ってた最悪の状況になっちまったって話しか?」




『ええ、その通りよ……



首領には先刻お伝えしましたが、組合の中にはQの精神操作の効かない者がいます。



恐らくQはそうとも知らずにその者に近づき攫われた、という推測です』




森「ふむ、なるほど。赤瀬君はこのことを知っていたからQの解放を躊躇ったわけだね?」




『その通りです。やはりQは危険な存在です



太宰の安全装置がいない今、我々に止める方法はQを殺すことのみ』



森「それは得策じゃないね、恐らく組合はQ君を利用してこの横浜を火の海にする心算だろう



そうなれば、探偵社も黙ってはいないはず。



太宰君が動くことは避けられない、それは彼自身も承知しているだろうね」




Aと中也は黙って首領の話しを聞く。



森「Qの異能を止めるのは太宰君達がなんとかしてくれる



我々は我々の商売場を失わないためにも、街の破壊を防ぐ事が今一番重要なことだよ



異国の組織に我々の縄張りを荒らされるのは、我慢ならないからね」




『では、その時が来れば私と中也が指示します



なるべく人員は減らさぬよう指示しますのでご安心ください』



森「頼んだよ、今我々は無力ながら、そのようなことしか出来ないからね」




『お任せください



では私と中也はこれから作戦を立てようと思いますのでこれで失礼します』




Aは中也と共に首領室を後にした。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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