鬼の秘書三【文豪ストレイドックス】 (ページ25)

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本部に戻って首領に先程の事を報告する。

『＿＿＿＿＿＿＿とのことで、任務は今のところ問題はありません』

森「ご苦労様だったね

そうだ、今樋口君と銀君に太宰君の元へ向かわせたよ」

『太宰の元へ？』

森「Ｑも今頃そこにいる頃だろうからね

Ｑから太宰君を守る任務を二人には与えた」

『そういうことですか……』

Ｑは異能力の中でも最も忌み嫌われる、精神操作の異能力者。

Ｑを傷つけた者には手形の痣のようなものが浮かびあがり、その者の精神を破壊する。

それを止められるのは、太宰の異能力のみ。だから太宰を念のためにＱから離した、というわけだ。

森「却説、次の行動を考えなくてはいけないね

そろそろ太宰君も動き出す頃だろう

兎に角、Aちゃんはしばらくまた通常の仕事に戻ってもらっていいよ」

『かしこまりました』

Aは自分の執務室に戻った。

『またしばらく書類の片付けね……

ん？これは……』

Aは書類の中に一枚の手紙を見つけた。

＿＿＿＿＿親愛なるポートマフィアの秘書武官様

手紙の封筒にはそれだけ書かれており、送り主の相手は記されていなかった。

不信に思いながらも中の内容を確認する。

その手紙を読み終えたAは驚愕した。

『……緊急プランを開始する、だと……？』

送り主はきっと組合の長、フランシスだ。

『首領にこのことを知らせなければ！』

Aは急いで首領室に行く。

『首領！緊急事態です』

森「どうしたのかね？」

『……Ｑが組合に捕らえられました

そして先刻、組合の者が緊急プランを開始すると書かれていた手紙が私の元に』

森「……それは本当かい？」

『ええ……残念ながら、事実です』

森「うーん……少しまずいことになったね……

よし、Ｑの異能はまだ発動されていない、今から緊急会議を開くから、幹部達を集めてきてくれないかな？」

『かしこまりました』