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106. ページ20

与「なるほど、そそられる提案だねえ」



『そうでしょう?』



与「……けど、もっと良い案があるよ


アンタ等の手足を削ぎ落としてから、何を企んでるか吐かせるってのはどうだい?」



与謝野は武器を構える。



『それはすごい名案ですね……やってみなさいよ』



Aは余裕な表情だ。



与「アンタのその綺麗な顔から削ぎ落としてやろうかね!



賢治!」



賢「はーい!」



賢治が線路の鉄骨を馬鹿力で取り外し武器にする。



中「いいねえ!」



賢「気をつけてくださーい!」



賢治の振り回してきた鉄骨を躱す二人。



中「やはり仕事はこうじゃねえとな!」



中也は賢治を思いきり蹴り飛ばし、賢治は壁に激突する。



『あらあら、やる気になってどうするのよ』



そう言った瞬間、後ろから与謝野がAに攻撃する。



咄嗟に金棒を出し攻撃を防ぐ。



与「あんた、どっかで見た顔だと思ったらあの時列車に乗ってた女子学生じゃないか」



『あの時はどうもうちの部下が随分お世話になりまして』



与「はじめっからアンタのことは怪しいと思ってたのさ


まさかマフィアだったとはねえ」



『人は見た目では判断してはいけませんよ



現に私はこう見えて22歳ですから』



金棒を力で押すと、与謝野は少し後ろに引き下がる。



中「おいA、何甘っちょろいことしてんだよ」



中也が重力で逆さにぶら下がりながら話しかけてきた。



『私達の本来の目的をお忘れで?』



そう、A達は探偵社に奇襲をしかけにきたのではないのだ。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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