8. ページ9
本部に戻る途中、どこからともなく銃声が響き渡った。
銃声だけならまだ構わない。横浜では日常になりつつある音だ。
しかし、聞き慣れない音……否、これは鳴き声だろうか、銃声と共に聞こえてきた獣の雄叫びが路地裏の方から聞こえてくる。
通行人達はその音がする方へは行くまいと、皆避けている。
『こんな街中で獣の声がするとは、横浜も随分と無法地帯になったものだ。
……異能力、「高野聖」____』
Aが異能を発動すると、そこには蛇が一匹Aの目の前に現われる。
これが彼女の異能なのだ。
Aは自分で出した異能生命体の蛇をにらみ付けながら指示を出す。
『行け』
そう短く云うと、蛇はマンホールの中を伝って音のする路地裏へと向かった。
『はぁ……いつまで経っても蛇は嫌いだな』
Aはそう呟くと近くの電柱に凭れかかり、のんびりと煙管をふかして待つことにした。
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琉亜 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年2月24日 1時) (レス) @page7 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 絵がとても綺麗ですね(^◇^) (2019年4月3日 14時) (レス) id: a9ff31e180 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - その画力と文才と安吾愛を分けてくれ(涙) (2019年3月31日 3時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
やまもとぉ - 安吾さん好きだったんでこの小説見つけた時はめっちゃ嬉しかったです。安吾さんみたいな硬派メガネ男子大好き結婚しよ))) (2018年12月16日 9時) (レス) id: f5d8616f56 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲(プロフ) - 作者様のせいで安吾推しになってしまいました……ありがとうございました…(’-’*)♪ (2018年12月16日 1時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年12月8日 22時