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そろそろ店を出ようとした時、安吾があることに気がつく。







安「あ、すみません。車に財布を忘れてきたので少し待っていてください」








そう云って安吾が席を立ち、車の方に戻っていった。








Aが一人で残りの日本酒を飲んでいると、後ろから声をかけられる。









国「貴方は特務課の……」








『探偵社の国木田さんですか。ご無沙汰しています』








太「美しい!」








『は?』








太「こんなに可憐で美人なお嬢さん、私は始めて出会いました。






どうか私とこれから一緒に心中でも________」








国「貴様はいい加減にしろ太宰!この方は特務課の方だぞ!きちんと挨拶しろ!






すみませんAさん」







『いえ、気にしないでください』








Aが横目で入口の方を見ると、安吾が会計をとっくに済ませてAを待っていた。








『では私はこれで。探偵社の皆さんによろしくお伝えください』









Aはそう云うと店を出て安吾の車に戻った。








安「探偵社の方がいらっしゃったのですね。気がつきませんでした」









『気がついてはいたけど知らないフリをした、の間違いじゃ無いの』








安「何故そうお思いですか?」








『太宰治……どうせあの男でしょう』









安「……貴方に無駄な誤魔化しはやはり通用しませんね。







自宅まで送ります」









Aはそれ以上深く追求しなかった。








帰りの車内は、とても静かだった。

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琉亜 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年2月24日 1時) (レス) @page7 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 絵がとても綺麗ですね(^◇^) (2019年4月3日 14時) (レス) id: a9ff31e180 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - その画力と文才と安吾愛を分けてくれ(涙) (2019年3月31日 3時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
やまもとぉ - 安吾さん好きだったんでこの小説見つけた時はめっちゃ嬉しかったです。安吾さんみたいな硬派メガネ男子大好き結婚しよ))) (2018年12月16日 9時) (レス) id: f5d8616f56 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲(プロフ) - 作者様のせいで安吾推しになってしまいました……ありがとうございました…(’-’*)♪ (2018年12月16日 1時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年12月8日 22時

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