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『ただいま戻りました』
安「おかえりなさいAさん。お使いご苦労様でした」
Aは綾辻の書いた報告書を安吾に渡す。
『地味な仕事だった』
安「我々の仕事なんて、大体そんなものですよ」
『あぁそうだった。長官は今居るか?』
安「種田長官なら今は長官室に居られるかと」
『そうか、わかった』
安「長官に何か用事でも?」
『帰り道に長官の好きそうな飲み屋があったからその報告だ』
Aはそう云うと長官室の方へ向かっていった。
コンコン
『種田長官、泉です。入ります』
扉を開き中に入ると、種田長官は囲碁をうっていた。
種「Aか。何かあったか?」
『先程、指名手配中のポートマフィアの異能力者、芥川龍之介を路地裏にて発見。
それと同時に、軍の災害指定猛獣の虎が現われました。
虎の正体は一人の少年で、現在は武装探偵社にて厄介になっている様子でした。
ポートマフィアはその虎の少年を捕獲しようと企んでいるもようです』
種「そうか。それは随分とまたえらいことになっとるみたいじゃのぅ。
虎の事なら儂も知っとる。闇市で七十億の懸賞金が懸けられとるらしいな。
真逆とは思っとったが、虎が異能力者だったとはのぅ」
『如何致しましょう。虎の少年を今すぐにでも捕縛しますか?
マフィアの手に渡り七十億なんて大金を手に入れられては、また六年前の龍頭抗争のように……』
種「その心配はいらん」
『え?』
種「その少年は今は探偵社に居るんじゃったな?
なら心配無用。あの組織に至って儂は信頼しておる」
『長官がそう仰るのなら、それに従いましょう』
種「あぁ、後お前さんに一つ大事な話があったのを思い出した」
『大事な話?』
種田長官は囲碁盤をジッと見つめながら、静かに口を開いた。
種「お前さんの妹が見つかった」
『っ!?』
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琉亜 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年2月24日 1時) (レス) @page7 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 絵がとても綺麗ですね(^◇^) (2019年4月3日 14時) (レス) id: a9ff31e180 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - その画力と文才と安吾愛を分けてくれ(涙) (2019年3月31日 3時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
やまもとぉ - 安吾さん好きだったんでこの小説見つけた時はめっちゃ嬉しかったです。安吾さんみたいな硬派メガネ男子大好き結婚しよ))) (2018年12月16日 9時) (レス) id: f5d8616f56 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲(プロフ) - 作者様のせいで安吾推しになってしまいました……ありがとうございました…(’-’*)♪ (2018年12月16日 1時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年12月8日 22時