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Aがマフィアを抜け出して数日が経った。
「中原準幹部、矢張り永瀬は何処にもいませんでした」
中「チッ、そうか。もういい、下がれ」
「ハッ、失礼します」
部下を下げさせ、中也は一人机に項垂れている。
「彼奴がマフィアを抜け出すとはのぅ。考えもせんなんだわ」
花魁用語で話しかけてくるこの着物の女性は、ポートマフィア五大幹部の尾崎紅葉。
森「太宰君に続いて、永瀬君まで行方知らずとは」
偉そうな椅子に座る鴎外。その横では、床に絵を描いている愛らしい少女がいる。
中「太宰のポンツクは兎も角、Aが組織を抜ける理由が思いあたらねェ」
紅「そういえばお主、あの者と恋仲じゃったようじゃな」
中也はその言葉にハッとする。
中「真逆……俺の所為なのか?」
その時、一人の構成員が三人のいる会議室にやってくる。
「失礼します。永瀬Aとは別の話になるのですが、先日、我がポートマフィアが所有しているアパートで、見慣れない外国人を見たとの報告がありました」
紅「見慣れぬ外国人じゃと?」
中「敵組織の暗殺者か何かか?」
「その可能性は無いかと……ただ、その外国人の女を見た構成員が、永瀬Aの部屋から出てくるのを見たとの報告が」
中「何!?」
紅「これ中也、少し落ち着け」
紅葉の一声で中也は椅子に座り直す。
森「ふむ、彼女の部屋には誰もいなかった。部屋にあったのは彼女が所有していた拳銃のみ。
他の人間が出入りしたという形跡もなし……決まりだね」
鴎外は確信したように顔をあげた。
森「_______その外国人が、永瀬Aだ」
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猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時