嘘だらけの世界【文スト】

３９． ページ40

それから一日が過ぎた頃＿＿＿＿＿＿＿＿＿






斗「諸君。今、連絡があり、《猟犬》が探偵社員の一人を逮捕したそうだ」






「おぉ」「遂に」






斗「探偵社の疑惑は他にもある。３５人殺しの庇護、マフィアとの癒着、女医には軍医時代に患者殺害容疑がある。




此等を公開し探偵社を屠る。我ら秘密会議の悲願の時だ。





各自行動を開始せよ」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





斗「秘書！秘書は何処だ！」






斗南が怒鳴り散らしながら秘書を探す。







秘書「こ……こちらです斗南先生。あの、例の書類が揃いました」






秘書と呼ばれたそのへっぴり腰の冴えない秘書は、書類の束を斗南に渡した。







斗「遅い！」






秘書「あ”っ」






斗南は受け取った資料で秘書の頭を殴った。







斗「これだ……竟に揃った…




社長・福沢が大戦末期に受けた経線論者への暗殺指示書！




これを公表すれば探偵社は存続不可能！






暗殺の標的一覧は？」






秘書「此方に」






秘書から受け取った写真を見る斗南。







斗「……情報提供者に感謝せねば。しかし、彼等がこれ程の情報を入手出来た経緯は不明のままだ。





そろそろ直接会うべきだな」






秘書「面談は設定済みです」







斗「ほう？何時だ」






秘書「たった今っ！」






その瞬間、何もない空間から拳銃を持つ手が出てきて斗南の足を撃ち抜いた。

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