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探偵社を抜け出したA。
今、Aの目の前には、ゴーゴリがにんまりとした笑みで立っている。
Aはそんな彼を見て溜息を一つ吐いた。
『私は貴方に何度助けてもらえばいいのでしょうか』
ゴ「私は君を助ける白馬の王子様役だからね!」
Aはゴーゴリの戯言を聞き流すかのように話しを変える。
『本の欠片は手に入れたの?』
ゴーゴリは笑みを浮かべたまま質問に答える。
ゴ「もちろんだよ。
そして僕もようやく解放される……」
ゴーゴリの瞳は憂いを帯びていて、今にも消えてなくなりそうだった。
『魂の自由、か……』
ゴ「理解してくれるのは、君とドス君だけだ。
僕は鳥のように重力に囚われず飛翔することの出来る、そんな《自由》な存在に……」
Aはゴーゴリの仮面を外した顔をなぜかまともに見ることができず顔を逸らしてしまう。
ゴ「さて……君を救出できたことだし、そろそろ行こうか!
ドス君は今はいないし、指示は任せるよ!」
ゴーゴリはいつも通りの感じに戻り仮面を装着した。
『えぇ……行きましょうか』
ゴーゴリの外套に包まれたその瞬間、その場にいたAとゴーゴリの姿は一瞬にて消えていた。
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猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時