検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:127,033 hit

10. ページ11

しばらくの沈黙が流れる。




最初に口を開いたのはフョードルだった。




フョ「ぼくは貴方を殺しに来たのではありませんよ。同じ露西亜人同士、仲良くしませんか?



_____A・トルストイさん」



『!』




Aは自分の名を言い当てられ、驚いてしまう。




『どうしてその名を……?』




フョ「貴方のご両親とは少し知り合いでしてね。




あぁ安心してください、ぼくは貴方の味方です。嘘じゃありませんよ」




フョードルはAの考えていること凡て理解しているのか、まるで心を読み取っているかのように話しを進める。




『私の両親と知り合い?味方?それを私に伝えて如何する訳?』




フョ「これだけじゃまだお判りになりませんか?」




フョードルは不気味に笑った。その瞬間、Aはようやく言葉の意味を理解した。




『……そう、そいうこと……




私の両親は元気にしていましたか?』




フョ「くっくっく……えぇ、”最期”まで元気な方々でしたよ」




その日Aは初めて心の底から信頼出来る者に出会った。




フョ「我々と一緒に来ませんか?」




Aはフョードルの言葉に少しだけ口角をあげた。




『どうせ行く当てもない。付き合ってあげますよ』




フョ「では行きましょうか、我が《死の家の鼠》へ_____」

11.→←9.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。