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60. ページ11

温泉を出ると、部屋には夕飯が用意されていた。



色とりどりの季節料理が並べられている。



エ「すごく綺麗な色をしているわね!これはなあに?」



『それは蟹ですね。とても美味しいですよ』



蟹を見ると太宰を思い出してしまう。



首領にお酒を酌す。



森「では乾杯といこう」



『えぇ、本日もお疲れ様でした』



升をお互い掲げ、お酒を一口飲む。



口の中に日本酒独特の香りが広がる。



森「たまにはこういった和もいいものだ」



『えぇ、殺伐とした毎日を忘れてしまいそうです』



森「そういえば、昔もこうして君とは何度か旅行したものだ」



『そうですね、あの頃は森さんにいろんなところに連れ回されました』



昔の事を振り返るとしみじみしてしまう。



森「君を拾った時の事を思い出すよ。あの頃の君は全く私に懐いてくれなくて苦労したものだ」



そう、Aは首領に拾われた。



あの時の事を鮮明に思い出す。



まだ自分が幼かった頃、Aは両親から虐待を受け、それに耐えかねて両親をこの手で殺した。



その時だった、自分の異能力を知ったのは。



無残に殺された両親の死体を踏みつけるAの姿は鬼そのものだった。



その時たまたま近くを通った首領がそれを見つけた。



首領はAが踏みつけている死体を見て一瞬でこの子が殺したと察した。



それと同時にこの子には才能があるとも思った。



首領は抵抗するAを無視し、そのまま本部につれて帰った。



本部につれてきたのはいいものの、Aの力は凄まじく下級構成員では手も足も出なかった。



そんな暴れるAを前に首領がこう言った。



”君は私が拾った。今日から君は私の右腕となりここで働きなさい”



そう言ったそのときの首領は幼かったAにはとても恐ろしく思え、ただ従うしかなかった。



それからは太宰や中也を紹介され、A達は知り合った。



首領達と過ごしていくうちに、Aは次第に心を開いていった。



そして現在、Aは首領補佐となり、今も首領の右腕として首領のためにその力を発揮しているのだ。

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ロウ - 続きが早く読みたいです! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - お願いします!続きお願いします (2018年6月18日 23時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - はやくっはやくっ続きが読みたい! (2018年6月18日 22時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
??? - すみません。裏切りはリクエストが来てもやらない方が良いと思います。裏切りは抑キャラヘイトで違反行為ですし…… (2018年6月18日 17時) (レス) id: 9dd88625f4 (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - 早く森鴎外からのお仕置きが見たいです! (2018年6月17日 22時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月16日 23時

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