１５０． ページ15
『＿＿＿＿＿＿＿ん？
嗚呼、寝てしまっていましたか……』
Aは椅子に座った状態で寝ていた。
肩には毛布がかけられていた。
その毛布からは大好きな中也の匂いがした。
『ここに来たのかしら？』
Aは毛布を綺麗に畳んで、中也の処に向かった。
中也の執務室まで来て部屋をノックする。
中から素っ気のない返事が聞こえ、扉を開けて中に入る。
中也は作戦の資料に夢中になってこちらに気付いていない。
中「用があるなら手短に言えよ、今忙しいからな」
『じゃあここに毛布おいとくわね』
中也はAの声がした途端、パッと顔を上げた。
中「起きたのか」
『中也忙しそうだからまた後で来るわね』
そう言って部屋を出ようとしたら中也に腕を引っ張られ、Aは中也の膝の上に座らされる。
中「まあ待てよ、お前は別だ。少し充電させろ」
中也はAを抱きしめて離さない。
中「あぁー、すっげー落ち着く」
中也はAの首元に顔を埋めている。
『ちょ、くすぐったいんだけど』
中「知るかよ、黙って抱きしめられとけ」
『凄い理不尽ね』
それから５分くらいはずっとこの体制だった。
『もう満足？』
中「満足はしてねえが、今日はこれくらいで我慢しとく」
『なによそれ
あ、そういえば私に用があるんじゃないの？』
中「いや、特に用はなかったぜ
Aに突然会いたくなって部屋にいったら気持ちよさそうに寝てたからな」
『そうだったの
寝てる私に何もしてこないなんて珍しいわね』
中「あ？気付いてねえのか？首のそれ、見てみろよ」
『は？』
Aは近くの鏡を手に取り首元を確認すると、そこには大きく赤い花が咲いていた。
道理でここまで来る途中に構成員達に見られていたわけか。
『これ、しばらく消えないじゃないの』
中「消えなくていいんだよ、俺の物だってわかりやすいだろ？」
『もう……ばーか……』
頬を膨らませて顔を赤く染める彼女の顔はとても魅力的だった。
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雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´；ω；｀)暗殺教室とのコラボですか！？どっちも好きなので嬉しいです！！ (2018年6月13日 21時) (
レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2018年6月9日 21時
