【イナGO】魔法の国のドラゴンの少女 第2章

§天界&魔界7§ ページ8

お風呂からあがり、京介が台所で料理を作っていた。とてもいい匂いがする。


『京介ー！出たよー！』


と私がいうと、京介は動かしている手を止めてこちらをみた。


「じゃあ、盛り付けといてくれ。」


はーい！と返事をして、京介が作ったご飯をお皿に盛り付ける。京介はお風呂に入ってしまったのか、部屋はとても静かになった。


やることがないので、テレビをつけると何やら面白そうな映画がやっていた。女の人が黒い陰に追いかけられているところだった。女の人がきゃあああああああ！！と悲鳴を上げながら走っている。怖いはずなのになぜか目が離せなかった。


その女の人が転び、黒い陰に襲われると同時に、何か冷たい物が首に当たった。


『きゃあああああ！！』


思わず悲鳴をあげてしまい、手をクロスさせ悪霊退散！！と叫ぶ。


恐る恐る目をあけると、口をぽっかりと開けた京介が立っていた。


「何やってんだ？」


恥ずかしい…。絶対変だって思われてるよね…。


『え、っと、その、えぇ、お化けかと思いました…。』


私がそう言うと京介は、クックックと笑い出した。


「お化け屋敷じゃ、全然驚かなかったのに。ぷっ」


だってあれは、全然リアルじゃなかったもん！と言うと、じゃあ、今度はもっと怖いお化け屋敷ぬ連れて行ってやるよと、言われた。


『ご飯食べるし！』


むっとしながら席について、ご飯をほおばった。









結局寝るまで私は、プリプリと怒ったままだった。

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