【ポッピングシャワー ~恋の予感~】 (ページ7)

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お風呂から上がった彼はシチューを見つけると少年みたいにニコニコして笑う。

(花マルあげたくなるスマイルだな…)

彼の口に合うか内心ドキドキしつつ反応を待つ。

「うまっっ…！」

気持ちのいい位にいい反応…笑

誰かに作った料理を誉められるのも、

誰かと一緒に食事を共にするのも、

久しぶりでつい心が踊る。

(本当にいつぶりだろ……)

なんて考えてはじめてやめる。

(だめだめ、考えない……)

そんな私の頭の中を見据えたかのようなタイミングで彼が料理の量を指摘する。

自分でも自覚できるくらい返答に変な間が空いてしまう。

そんな私の様子を気遣って彼が

「毎日でも食べに来ちゃいたいくらいです！」

と答える。

(えっ…)

と反射的に顔をあげると彼がしまった…っていう顔していた。

どうやら彼は感情がすぐに顔に出ちゃうタイプみたい。

自分の弟と同じだな～なんて思ったらつい吹き出してしまう。

『…っふはは』

「え、なんで笑うんですか！」

『ごめんね、弟を思い出しちゃって』

「弟さんいるんですか？」

『うん、貴方とちょうど同い年。
名古屋にいるから今は離れて暮らしてるけど』

「え、名古屋ですか？！俺のメンバーも愛知県出身多いんですよ！」

…メンバー？同僚って意味かな？
日常生活であまり聞きなれない言葉に少し引っ掛かり彼を見るとまたしまった…っていう顔をしている。

百面相…笑