【ポッピングシャワー ~恋の予感~】 (ページ21)

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｛虹がでてました！｝

『ふっ…』

美玲｢え、なに｣

『あ、ごめん。なんでもない笑』

花火大会の日に連絡先を交換した。

礼王くんの気持ちを知って遠ざけようとしたのに、いざこうしてやりとりをし始めたら彼からの連絡を待つ自分がいる。

彼は今地方で仕事をしているらしく、あれ以来直接会えてはいない。

会えない時間を埋めるかのように毎日連絡が届く。

今日の天気、食べたもの、発見したこと。

お昼休みに開くと虹の写真がメッセージと共に送られていた。

あまりに無垢で純粋な彼が可愛くてつい吹き出してしまった。

そしてそんな私をじとーっとした目で見つめる美玲の視線が痛い………

美玲「例の彼？」

『うん。向こうで虹がでたんだって』

美玲「……小学生の絵日記みたいな内容ね」

礼王くん………小学生呼ばわりされてるよ、、、
もうとっくに成人済みなのにね、、、笑

美玲「…で？」

『…ん？』

美玲｢なんか私が知らないうちに進展しているようだけど？
なんかあったんでしょ？｣

『…………告白された』

美玲｢…っはぁっ？！いつ！｣

『先週くらい…？』

美玲「…え、じゃあ付き合ってるってこと？」

『…ううん。私が聞こえないふりしたからなにも変わらないよ』

美玲「……悪い女だねぇ」

『……ですよね、、、』

美玲「……幸せになっていいんだよ？」

幸せか、、、

不毛な恋に3年も費やした私はすっかり
後ろ向きになることに慣れてしまっていた。

………誰かを愛することが今は怖い。

なにも言わない私にポンポンと頭を撫でる美玲。

『…子供じゃないよ？笑』

美玲「恋愛偏差値は小学生レベルよ」

小学生レベル………
それじゃあ礼王くんと同じじゃない………笑

私の相棒は今日も今日とて頼もしい。