傷跡 (ページ9)

今日:17 hit、昨日:39 hit、合計:111,534 hit

9 🐺目線ページ9

確かに、彼女の言う通りのことも心配してた
でも、あの傷跡は酷くて…俺も目を逸らした…

俺は日本人に対して偏見は無いけど
日本人と言うだけでそんな事をされなきゃいけないのか？
代表は俺の情に訴えかけてきた？

…でも、そんな話されたら断るなんて選択肢が閉ざされてくる

いや、こんなこと考えてる段階で
手を取らない、選ばないって選択肢は無くなってるのかもしれない

JYP「…彼のダンスも見てみるかい？」

さっき、ガールズグループに入ったら浮くって言ってた
それなら、
双子のお兄さんがこうなった今、
俺達が選ばなかったらデビューの道はしばらく無い

BC「……見ます」

そうだ、
実力があるなら良いんじゃないか？
もう、このまま引き受けることにするなら、
最後の抵抗として俺達が納得出来るように見せてもらおう

BC「2人も、見るよね？」

CB「…見る」
HN「そうだね、」

そのあと3人でこれからを相談しよう

レッスン室に行き
彼女のダンスとマーシャルアーツの実力を見せてもらう

………………

JYP「どうだい？」

ニコニコ顔を崩さない代表
もう、俺達がどう答えるかなんて分かってるんだろうな…

HN「…文句のつけ所もないね」
CB「…だな、」

BC「1回3人で相談してもいいですか？」

JYP「そうだな、明日いい返事を期待してるよ」

そう笑って彼女を連れて出ていく代表

俺達はもう気持ちはひとつだった
彼女を彼として受け入れて、デビューを掴もう

そのためには彼女の秘密は他のメンバーにも今は言えない

CB「……報われて欲しいよな、」
HN「俺と同じ歳なのに…この先、幸せにしてあげたいね…」
BC「よし、明日まで待たずに今、後を追うか…」

覚悟を決めた俺達は強いって所を見せなきゃ