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夜中に書記長室に来る人間は滅多にいないのでAが来た時は少し驚いた。
同じ部屋に夜2人きり…なんてなると若干緊張していたが、彼女はそんなことは一切意識していない素振りで此方としてもありがたかった。
時間としてはもう少しで日を跨ぐ時間。
いつもなら全然起きていられる時間だが今は4徹目。望んでもいないのに喉から欠伸が何回も出る。どこぞの鬱やらチーノやらがちゃんと仕事してくれたらこんなやらなくてええのに！
(ねっむ……あかん、コーヒー淹れよ)
そう思い書類から顔を上げると、マグカップを持ったAが立っていた。
中にはホットココアが入っており、コーヒーばかり飲んでいる俺の体調を気遣ってくれたようで。
ありがたく受け取りカップに口をつける。
するとすぐに感じた違和感
(あれ、もしかしてすぐに飲めるように冷ましてくれてたんか？)
いつもコーヒーを淹れた後はすぐに飲んでしまい、口を少し火傷することも多々あった。
その度に反省するのが最早ルーティーンのようになってしまっていたが、今飲んだココアはそんなことにならなかった。
俺はほのかな優しさを感じながら、仕事を再開した。
しかし何故か気持ちに反して意識が朦朧としていく。
喝を入れようと頰を叩くも、眠気の波は収まらず波が大きくなるばかり。
すらすらと書けるはずの文字も手に力が入らずへなへなとした頼らない字に。
瞼に石が乗ってしまったように、トントンは瞼をゆっくりと閉じた
____時間は過ぎ、時刻は朝の5時になりそうな時間
「……くあぁ…」
いつのまにか寝てしまっていたようだ。いつもは5徹ならいけるはずだが、相当疲れていたのだらう。
だが、机で寝ていたにしては良い眠りだった気がする。これは今日からいいペースで仕事ができそうだ。
コーヒーでも淹れようか、と身体を起こし後ろを振り返ると
「え、A…？なんや…？」
Aが片手を俺に伸ばしたまま固まっていた。暗くてよく見えないが、顔を歪めてはぁっはあっと苦しそうに息をしている。
その瞳の奥は、真っ黒。
伸びた手が俺に近づいた時、急にバタッ！と崩れ落ちるようにAは倒れた。
「は？！Aっ、？！……こちらトントン、書記長室でAが倒れた。今から医務室に送るから準備しててくれ！！」
端的に伝えたまたま起きていたしんぺい神の反応を聞いた後、トントンはAを抱え全力疾走で医務室まで向かった。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
