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車に荷物を積んで、


駐車場を後にする






いつもの道を通りながら、私を家まで送ってくれる彼







でも今日は、このままバイバイはしたくない






いつかのタイミングで、


雰囲気を悪くしてしまったことを謝ろう






そう思っていた矢先、









翔「あ、」





緑色のロゴの看板を指差す彼





翔「Aの好きなカフェあるよ」








寄ってく?


私の様子をチラリと伺って


いつもより小さい声でそう言う彼







「うん、寄る」






翔「ホワイトモカ?」






「うん、あったかいの」







翔「じゃあ車で待ってて、買ってきてあげる」






車を降りて、5分もしないうちに


カップを両手に持って戻ってきた彼





翔「結構空いてた」





はい、と渡される温かいカップ





「ありがとう」








一口飲むと、じわっと広がる甘さ


私の好きな味











「おいし、」










翔「あ、おいしい顔」






翔也と目が合うと、


じっと顔を見つめられる












翔「その顔が可愛いんだからさ、」






くしゃ、と雑に私の頭を撫でて




正面に向き直る彼












「さっきはごめん、


ちょっと雰囲気悪くしちゃって」






駐車したままの車内で、話を切り出す








翔「…んーん、



僕好き嫌いないから、

ご飯が楽しくない気持ちがわかんなかったの



だから、僕もごめんね」







でも今日、Aの楽しくない顔見て、



ご飯全然おいしくなかった





真顔でそう言った彼にはさすがにちょっと笑ってしまった






「え…ごめん、(笑)」






翔「だから今度、おいしいご飯屋さん巡りしようよ」





幸せすぎると思わない?


今日一番の笑顔を向けてくれる翔也








「うん、行こうね」







二人の共通点が、新しく見つかるといいな






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作者名:Lynn | 作成日時:2021年11月18日 2時

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