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何度大丈夫と言っても、



瑠「はあ〜…」




ため息が止まらない彼



楽しかった時間が、

一気にどんよりした雰囲気になってしまった





瑠「このミスはないわ…」



「…(笑)」



瑠「しにてえ〜」





「大袈裟だって(笑)


ほら、そろそろ夜ご飯用意しなきゃ、ね?」





瑠姫のご機嫌を取りながらベッドを降りる







.








夜ご飯の買い物をしてても


歩いてても



どこか不貞腐れたみたいな顔をしている瑠姫





彼の心ここに在らずのまま、買い物が終わって家についた








「もう、いつまでそんな顔してるの?」


瑠「…」



「楽しくなくなっちゃうよ、せっかく会えたのに」



瑠「ごめん、」





「私、大丈夫だって言ってるのに」



瑠「わかってるんだけどね、でも

離れてってほしくないから」




「たったこんなことで離れないよ?


いい加減もう切り替えようよ」





瑠「…そうだね、ごめんありがとう」





彼がここまで落ち込む理由もわかる


完璧主義な彼だから

彼女の私の前ですら、きっとそうありたいんだよね








しょうがないから

瑠姫の好きなメニューでも作ってあげよう



料理のできない彼をソファーに座らせ、

私は台所に立った








.









結局一日中部屋にいさせてもらったな




片付けをして、帰る支度をする







「瑠姫、今日はありがとう」



瑠「うん、こちらこそ」





「じゃあまた、来週にでも」



瑠「そうだね、」








リビングを出る私の後ろをついてくる彼











じゃあ、ともう一度振り返ろうとすると







瑠「やっぱり、待って」





瑠姫は私を後ろから急に抱きしめた





「どうしたの、」









瑠「やっぱり、帰らないで」




「え、でも今日泊まる用意してない…」




瑠「そんなの、どうにかなる


…まだ一緒にいたい」





珍しく素直に気持ちを伝えてくる彼


甘えてくることもあまりないから



彼の姿に少し驚いた






「まだ、いてもいいの?」




瑠「うん、いて」




抱きしめる力をさらに強める瑠姫



私は腕の中で振り返り

彼を抱きしめ返した





「じゃあ今日は、ずっと一緒ね」





.

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作者名:Lynn | 作成日時:2021年11月18日 2時

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