仲直り、しようか (ページ15)

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蓮、呆れてるんじゃないかな

嫌いになってないかな、私のこと

やっぱりあんなこと

言わなければよかった、と後悔して

また泣いて。

やっと頭が冷静になってきた頃には

目がパンパンに腫れていた

…明日、治るかなあ

保冷剤で冷やしてから寝よう、

そう思って立ち上がると

玄関のチャイムが鳴る

モニターを見ると

「…蓮」

蓮「開けて」

仕事終わりの蓮が立っていた

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蓮「やっほー」

疲れた顔して、真顔でやっほーと言われても。

「…蓮、ごめん、さっき」

蓮「俺もがっかりしたよ、

せっかく休み取ってたのにね？」

「…」

蓮「…あーあ、また泣いて、」

物分かり悪くてごめん、

困らせてごめん、めんどくさくてごめん

言葉にならなくて、その代わりに涙が出てくる

蓮「俺のこと好きすぎよ、A」

にや、と笑って

私の頭を撫でてくれる

「…なんで、やさしいの

私こんなにめんどくさいのに」

蓮「俺も、Aのこと好きすぎやけん」

そのまま、抱きしめてくれる蓮

蓮「また丸一日休みの日作ろ、今度こそ」

…明日の夜、どっかいいとこ食べに行こっか

蓮「何がいいか決めといて」

いい子で待っとって？

そう言う彼。

こんなの子供みたいじゃん、私

「うん、待ってる」

ごめんね、…仕事頑張ってね

もう一度彼に謝ると

蓮「…明日働いた分も、いつかはAのためになるけん」

じゃ、また明日ね

おやすみ

そう言って手を振って帰ろうとする彼

「来てくれてありがとう、わざわざごめんね」

蓮「もう謝らんで、じゃあばいばい！」

もう一度私の近くに寄って

額にキスしてくれた

大人な彼の優しさに、私は今日も救われた

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